以下は、「Image」モジュール、「TEXT/HTML」モジュール、「Document」モジュール、「Discussions」モジュールを使って作成した簡単なページです。
サイト全体、ページやモジュール個々の管理ツールもたくさん用意されています。たとえば、画面上部のコントロールパネルからは、ページの追加、モジュールの追加などが簡単に行えます。
- インストールの前準備
インストールファイルを入手するには、まず、以下のサイトにアクセスして、ユーザ登録を行います。
http://www.dotnetnuke.com/
ユーザ登録は、サイト右上の[Register]をクリックして、始めます。住所、氏名、メールアドレスなどの必要事項を英語で登録します。登録完了後、登録したメールアドレス宛に登録完了メールが届きます。届いたメール本文に記載された「Username」「Password」「Verification Code」を使って、上記のURLへログインしましょう。
先ほどの[Register]の隣の[Login]をクリックしてログインします。ログイン後、[Register]の位置に自分の氏名が表示されていればログイン成功です。
- インストールファイルを入手、展開する
上記のサイトの上部[Downloads]アイコンをクリックします。「Core Framework」の中から最新版を選んで[Download]をクリックします。ダウンロードできるサーバ(ホスト)の一覧が表示されるので、一番近い所(おそらく日本でしょう)からダウンロードしましょう。
参考
ダウンロードページには2種類のファイルが用意されています。
「Install w/Source」は、ドキュメントなどすべてのコンテンツが含まれています。一方「Install Package」には、サイトを構築するのに必要なコンテンツファイルのみが含まれています。ご自身で必要な方をご使用ください。
ここでは、執筆時点の最新版「DotNetNuke_3.1.0_Source.zip」をダウンロードします。
- 仮想ディレクトリを設定する
インストールファイル展開後、「c:\DotNetNuke」フォルダに、以下の表のとおり仮想ディレクトリを作成します。
仮想ディレクトリ設定
項目 | 概要 | 設定値 |
エイリアス | 仮想ディレクトリを呼び出す名前 | DotNetNuke |
ディレクトリ | 仮想ディレクトリに関連づける物理パス | C:\DotNetNuke |
読み取り | ファイルの読み込みを許可 | ○ |
ASP等のスクリプトを実行する | スクリプトの実行を許可 | ○ |
ISAPIアプリケーションやCGI等を実行する | 「.dll」「.exe」ファイルの実行を許可 | × |
書き込み | ファイルの書き込みを許可 | × |
参照 | ファイル一覧の参照を許可 | × |
作成手順については、関連記事を参照してください。
- データベースを作成する
DotNetNukeは、データベース(MSDEまたは、SQL Server)を使ってデータを管理します。
まずは、空のデータベースを作成しましょう。DotNetNukeで必要となるテーブルやストアド・プロシージャなどはインストールの際に自動で作ってくれます。
データベースの名前は何でも構いませんが、本稿では「DotNetNuke」とします。違う名前に設定された方は、以降の手順でデータベース名を適宜読み替えてください。
データベースの作成は、コマンドプロンプトからosqlコマンドを使って行います。
以下のようにコマンドを入力してください。
> osql -h(local) -Usa
パスワード : **
1> CREATE DATABASE DotNetNuke
2> GO
- web.configを編集する
手順[4]で作ったデータベースの情報をweb.configに登録します。尚、DotNetNuke3.1.0では、「c:\DotNetNuke」フォルダ下の「release.config」ファイルのファイル名を「web.config」にリネームして編集します。
「web.config」にリネームしたら、メモ帳などのテキスト・エディタで開いて、23行目付近に以下のように、ユーザ名とパスワードを追加してください。
ここでは、ユーザ名パスワードともに「sa」を設定しています。
<add key="SiteSqlServer"
value="Server=(local);Database=DotNetNuke;uid=;pwd=;" />
→
<add key="SiteSqlServer"
value="Server=(local);Database=DotNetNuke;uid=sa;pwd=sa;" />
- 日本語リソースを展開する
DotNetNukeは、英語環境になっています。このままでも、もちろん使えますが、英語の苦手な方にも使ってもらえるように、日本語化しておきましょう。
日本語化するには2つのステップを踏みます。まず1つ目は、インストール前の設定を行います。
以下のURLから日本語リソースファイル「DNN_JPN_Resource_and_additional_files.zip 」をダウンロードします。
http://www.dotnetnuke.com/Default.aspx?tabid=785
ダウンロードしたリソースファイルを以下の表の通り該当のフォルダに展開(配置)してください。
日本語リソースの展開先とファイル
展開先 | ファイル名 |
/Portals/_default | DotNetNuke.template |
Club or Organization Site.template |
Personal Site.template |
portal.template |
Small Business Site.template |
/Portals/_default/Logs/LogConfig | LogConfigTemplate.xml.resources |
- インストールする
インストールのための準備はこれでおしまいです。いよいよインストールです。ブラウザから以下のURLにアクセスしてください。自動的にインストーラが起動して、インストールを開始します。
http://ドメイン名/DotNetNuke/
※例 http://localhost/DotNetNuke/
しばらくすると「Installation Complete」という文字列が下方に表示されます。
以下のような画面が表示されればインストールは成功です。
インストール完了画面
インストール完了画面末尾の「Click Here To Access Your Portal」リンクをクリックすると、以下のような初期画面が表示されます
DotNetNuke初期画面
- 日本語リソースを設定する
日本語化2つ目のステップは、ログイン後の作業となります。スーパーユーザーのユーザー名/パスワードでログインしましょう。初期状態で、スーパーユーザーのユーザ名/パスワードはともに「host」になっています。
以下の手順に従ってログイン後の日本語化作業を行います。
- ロケールを変更する
ログイン後、[Host]-[Languages]メニューより[Language]画面を開きます。[Add New Locale]ブロックから以下表のとおり入力し、新しいロケール情報を追加する。
ロケール設定
項目 | 設定値 |
Name | Japanese |
Key | ja-JP |
上記の表の通り入力したら、右横の「Add」をクリックします。
[Languages]画面
- 日本語リソースファイルをアップロードする
[Languages]画面の左上プルダウンメニューから[Upload Language Pack]を選択します。[File Upload]という画面が開いたら、手順[7]のサイトからダウンロードした日本語化リソース("ResourcePack.ja-JP.zip")をアップロードします。
上のフォーム右横の[参照]をクリックしてダウンロードしたファイルを選択し、[Add]をクリックします。下に選択したファイルが表示されたら、左下の[Upload New File]をクリックしてアップロードします。
- 言語設定を変更する
ページ右上から[SuperUser Account]のリンクをクリックし、[Preferred Language]の欄を[日本語(日本)]に変更し、その他必要なユーザ項目も入力します。不要な必須項目は、右のチェックボックスのチェックを外すことで任意項目に変更することができます
SuperUser Accountの[Register]画面
[Update]ボタンをクリックすると、サイト全体が日本語化されているはずです。
以下のように表示されれば、日本語化は成功です。
日本語化後のホーム画面
以上で、DotNetNukeのインストールは終了です。